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雨蛙の賦

台湾・嘉義インターンシップ日記

6. 新港・北港

こんにちは、ゆうです。

 

帰宅時の犬との接し方もだいぶ慣れてきましたが、いまだに門を開けるときには緊張しています。今日は久しぶりの雨だったのでほとんど一日中家で過ごしていました。台湾では雨が降らず現在水不足らしいです。

 

今日は1週間前に観光してきた、「新港」と「北港」というかつて港であった2つの土地について書いていこうと思います。

新港・北港は嘉義からまっすぐ西に行ったところにあり、名前の通りかつてはそこが港でした。河口に砂がたまることで少しづつ海岸線が西に広がりつつあり、展望台から西側を眺めてもすでにまったく海岸線は見えません。私は会社の方に車で連れて行ってもらいましたが、嘉義駅からバスで行くことも可能です。

この場所は一応地球の歩き方にも掲載されていますが、嘉義からさらに遠方にあるということもあり、さすがに日本人の観光客は見かけませんでした。しかし、私個人の感想としてはどちらも一見の価値のある場所であると感じたので紹介していきます。

 

まずは新港の「板陶窯交趾剪黏工藝園區」から。この場所は陶器の破片で切り絵のように模様をつくる「板陶窯」という工芸についていろいろな展示が行われている地区になります。展示といってもふつうの人が暮らしている民家の壁や郵便ポストが板陶窯を用いて飾られていて風景に溶け込んでいます。付近には台湾糖業(台糖)がかつて砂糖の輸送のために使っていて線路跡があり、散歩できるようになっています。

台湾伝統の工芸品とかつての線路跡のあるこの町には田園が広がり、風が気持ちいいゆったりと時間の流れる町でした。

板陶窯は多くの日本の伝統工芸と同じように後継者不足に悩まさており、その活性化のために始めた試みが、今では人気の観光地となり多くの台湾人観光客が訪れる場所になったとのことです。

 

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(中に入っていないのでわかりませんが、おそらく板陶窯の工房。)

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(線路跡の散歩コース。)

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(線路跡を展望台から。奥に見える橋は昔は柵などがなく自由に入って記念撮影できたそうだが、今は立ち入り禁止。)

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(線路わきの駅は休憩所に。)

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(台糖がこの線路を利用していたのは日本統治時代。当時の建物と思われる日本風の駅舎。)

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(線路跡の散歩コースの一番奥にある板陶窯の大きな工芸品①。)

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(線路跡の散歩コースの一番奥にある板陶窯の大きな工芸品②。)

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(地図も板陶窯で作られている徹底ぶり。)

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(個性的な郵便ポスト。このようにふつうの民家にも工芸品が飾れている。)

次に北港の「媽祖」を祭る「朝天宮」とその門前町です。この朝天宮は台湾の媽祖信仰の総本山であるそうでとても立派なお寺です。この日は別の場所から来た媽祖が北港の媽祖の挨拶をするお祭りの日で音楽を流し、派手に爆竹を鳴らしながら神様をのせた車が宮の前にやってきていました。宮の前では神様が踊り(?)、多くの人が見物していました。台湾の人が旧暦の3月末に行われる媽祖の誕生日の日のお祭りは人が多すぎてこんな近くまでは入れないと言っていました。

宮の前は老街となっていて昔ながらの街並みに多くのお店が並んでいます。お祭りの日であるためこちらもかなりにぎわっていました。この町は朝天宮を中心にした昔ながらの街並みが残る町で、今でも台湾人の信仰を集める媽祖の宮に多くの台湾人が集まっています。

 

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(見物客ににぎわう朝天宮前。混んでいて中には入っていない。)

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(踊る神様。見物人が手を触るのは何かご利益があるのでしょう。)

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(このような形で神様や楽器を運んだ行列が町を行く。)

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(朝天宮の前の北港の街並み。)

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(揚げパンのような朝ごはん、ラオ(米編に老)を売る店。このように昔ながらのお店が並ぶ。)

 

どちらも形は違えど伝統と日常が溶け込む2つの町は、日本人観光客が多く訪れる台北や九份に負けない魅力を持つ町でした。ここをよく訪れて散歩するという私の会社の担当者の方のご夫妻のお話を聞きながら、さぞ幸せな生活なのではないかと思った新港・北港でした。日本人の方もメインの観光場所からは離れていますが、ぜひ嘉義に宿泊してこの地を訪れてみてほしいと思います