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雨蛙の賦

台湾・嘉義インターンシップ日記

2. 台中散歩

こんにちは、ゆうです。

 

今週から仕事が始まりましたが、担当者のかたが不在で1週間ほぼほぼやることなくただ座って日々を過ごしました。来週からはしっかりとインターンが始まるでしょう。笑

今日は土曜日。仕事も休みなので台中に行き、いろいろ歩き回ってきましたので、そこで目にしたことを書いていきます。

 

さて、なぜ台中に行こうと思ったか少し説明しましょう。

私がおります台湾・嘉義とは日本の観光ガイドにはほとんど記載がなく(ちなみに私の持っている『地球の歩き方』では3ページ、除く阿里山)、日本人の観光客もあまり訪れることのないところなのではないでしょうか。

阿里山森林鉄道の発着駅があることから、阿里山観光に向かうための起点として訪れることはあっても嘉義自体はあまり観光で訪れるところではありません。

 

そこで現地で嘉義のガイドブックを購入し、日本人の知らない嘉義の魅力を探そうと思ったのです。購入のために本屋に行こうと思ったのですが、『オモシロはみだし台湾さんぽAmazon CAPTCHA)』という本に台中の「誠品書店」という本屋さんがとてもおしゃれだと書いてあったので、行ってみよう思いました。

誠品書店は台湾の大きな本屋チェーンで台北にもいくつか支店があります。私も以前旅行で訪れた際に行ったこともありますが台中店は初めてです。

 

台中は台湾中部最大の都市で、台北・高雄に次ぐ第三の都市と言われていますので、名古屋をイメージしてくれればよいかと思います(街自体は特に似てはいないと思う笑)。

嘉義から台中までは、日本でいう特急にあたる自強号で1時間ほどの道のりです。

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(手前に見える台中駅は工事中で使われておらず、奥に見えるアーチ状の屋根をした建物が現在の台中駅。ここもリノベーションされるのだろうか。)

 

台中についたら、早速誠品書店のあるデパート、「中友百科」に向かいます。大体歩いて20分ほどでしょうか。まず、中にある「三田製麺所」(台湾には日本のラーメン屋さんがたくさん進出しています!)でつけ麺を食べてから、お目当ての誠品書店に行きました。

 

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(見てください、この写真。同心円状に配置された書棚がとてもおしゃれな本屋さんですね。)

旅行書のコーナーを探すと...ありました!嘉義についての情報だけで一冊になっている本です。

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(台中のガイドブックもついでに買いました。)

 

これで目的を果たしたので、あとは前述の『オモシロはみだし台湾さんぽ』に乗っていた、第二市場・第三市場でも見ようかとぶらぶらと散歩をしてきました。

 

今日歩いた場所は、

一中街

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(台中一中周辺の通りで、学生向けのお店や食べ物屋が多く並ぶ。)

 

第二市場

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(市場。一般の人も買いに来るところと思われる。日常の暮らしが見えるディープスポット。なお、ここの市場は屋根付き。)

 

宮原眼科

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(最近できた、台湾得意のリノベスポット。昔の眼科をリノベーションして現在はお土産屋になっている。)

 

第三市場

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(市場。今度は屋根なしのディープスポット。)

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(おじさんの焼く葱油餅。ときおり素手も使うため見ているほうからするとやけどしないか心配。非常においしかった。)

 

二二八紀念公園

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2・28事件の紀念碑のある公園。)

 

ですが、おもわず足を止めてしまうような場面が不意に現れるのも台湾のおもしろさだと思います。おもわず写真をとったものをいくつか紹介します。

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アスファルト塗りたてで立ち入り禁止のゾーンを散歩するおじさんと犬。)

 

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ノスタルジアを感じる看板。日本統治時代のものかと思ってしまうが、左から右に文字が並んでいるので違うみたい。となりはロレックスなのもなんとなくおもしろい。)

 

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(突然現れる年代物の建築物。いつごろの建物なのだろうか。)

 

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(また、レンタサイクルも使ってみました!簡単に使えて、非常に便利です。使い方はたくさんの日本語サイトが書いてくれていますがこちらとかを参考に。台北観光がもっと楽しくなるレンタサイクルUbike(YouBike)の使い方 – ちょっと台湾いってきます−台湾旅行ブログ−

 

つたない写真が多くなりましたが、台中について紹介させていただきました。いかかでしたでしょうか。

明日は嘉義の町をガイドブックも見ながら自転車で散策して、その模様をまたお伝えしたいとと思います。

それではさようなら!

1. ありがとう、台湾。

こんにちは、ゆうです。

 

本日はアイセックのメンバーに連れられて、台南を一日観光してきました。

もちろん台南の素敵なところを文章にしていきたい気持ちもありますが、この後も何度か訪れることと思うのでもう少し詳しくなってから書きたいと思います。

 

今日、連れて行ってもらったところの一つに「国立台湾文学館」があります。そこでとても印象的な展示を行っていたので書きたいと思います。

 

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国立台湾文学館は日本統治時代に台南州庁として建築された建物を、博物館としてリノベーションして使っています。台湾文学の発展史についての博物館なのですが、企画展として「台日交流文学特展」がやっていました。日本と台湾の交流に関する文学についての展示がされていて、両国の複雑な歴史とそれを書き残した文学が並んでいました。

大変おもしろい展示で、日本と台湾が昔から時に衝突し、時に親しく交わりながら関わってきた様子をしることができました。

 

特に日本と台湾の複雑さについて思わされたのは次の2つの展示でした。

1つめは戦後に、日本統治から国民党統治という激流に飲み込まれる台湾で、台湾文学者の1人が書いたという言葉です。

 

来世は絶対植民地に生まれたくない。どんなに貧しくても小さな国でもいい。自分の国に生まれたい。それなら、政治のことを心配する必要はない。

政治家に任せて、かまわず自由にしろうよ。むしろそういう君を見てほしい。

邸永漢『潤水渓』(展示の訳文まま)

 

この言葉の前でしばらく立ち止まり、息をのみました。私たちの国がしてきたことの重さをずしりと感じさせる言葉でした。

 

2つめは、企画展の最後に流されていた、3・11の地震に際しての台湾から日本への援助に対するお礼として制作されたCMです。CMの中で被災された方の何人かが「ありがとう、台湾。」と話していました。

私は震災当時、千葉県に住んでいたので怪我などをしたわけではありませんが、非常に大きな揺れを感じました。それでも東北のことについてはどこか他人事に感じてしまっていました。

台湾の方は隣人である私たちに多くの援助をしてくれました。それに比して我が身を恥じるとともに深い台湾への感謝の念が起こりました。

 

 日本と台湾の歴史は上で見てきたように非常に複雑で、私たちの感情も同様です。

一緒に同行してくれた台湾の大学生に対して聞きました。日本統治時代についてどう思っているのか。良かったことも悪かったこともあるし、さまざまな感情があって半々であると答えてくれました。

 

このことで日本と台湾の歴史と、それに伴う複雑な感情を確認することができました。

それについては1年間を通じて、ゆっくり考えることにして今日はこのあたりで終わろうと思います。

明日からはいよいよ仕事が始まりますので、そろそろ眠りにつくとします。

 

最後に、

「ありがとう、台湾。」

 

 

 

0. はじめまして!

はじめまして、ゆうです。

 

このたび、台湾の嘉義というところで1年間インターシップに参加することになったのでせっかくの機会なのでブログの形で日々目にしたものや考えたことをまとめて発信することができたらと思い、この文章を書いています。

 

私は大学4年生を休学して台湾にきています。キャリアの選択が目の前に迫る中、自分でもっと多様な選択肢を作り出すことができるのではないかと考え、今まで経験したことのない、海外で、長期で、企業でのインターンシップで、という形での経験を選びました。

 

その中で台湾のある会社にインターンシップの受け入れをしていただくことが決まり、本日から台湾にきています。

研修先が決まってから台湾について調べていくと、この国はとても興味深い国であると感じます。最近、蔡英文総統の民進党政権の発足やトランプ大統領と蔡英文総統の電話会談が日本でもニュースとして取り上げられました。

加えて日本人であれば、台湾が日本の一部であったという歴史も外すことはできないでしょう。

また、日本と台湾は似ているといわれがちですが、台湾にはオランダ、明、清、日本、国民党と支配者が入れ替わる中で、もともとすんでいる多くの部族の先住民の島に漢民族が移住してきたという歴史も持ちます。

 

少し話は変わりますが、最近私は「国家とは何であるのか」ということをよく考えます。世界を席巻しつつある保護主義自国第一主義をもたらす国民としての意識は何なのか。難民が自国に入ってくることを同じ人間の苦難として受け入れさせないものは何なのか。異なる国籍の人に対して思わず私を身構えさせるものは何なのか。

 

なぜだか世界は世界中の人が助け合うようにはできていません。私は国籍など関係なく人の価値は等しい思うのです。そのくせ、やはり異なる国籍の人に対しては少し身構えてしまうアンビバレントな思いを抱えています。

 

世間でよく言われる「民族」というものはDNAとしてはほとんど同じといってもいい人間が別のものに仕立て上げられることによってできあがるのでしょうか。それを仕立てるのはその地に根付いた価値観であるのでしょうか。そしてその垣根は必ず世界中の人が助け合えることを妨げてしまうのでしょうか。

はたまた、私たちの世界にはすべての人が棲み分けて協働することができるという希望に徐々に近づいているのでしょうか。

 

そんなことを考えるにあたってこの台湾という地は非常に興味深い土地なのではないかと私は考えました。この地で今まで経験してこなかった、異なる国籍を持つ人の中で働く経験から、この重層的な歴史と複雑な今を持つ台湾で目にするすべてのものから、

「協働するということ」を学べるのではないかと考えると、私にはこの1年間は非常におもしろいように感じられます。

 

もちろん、まっすぐ直線状に答えが見つかるわけでも、1年間あれば答えがでるわけでもありません。目にしたもの、話したこと、考えたことの断片を書き留めていく。それを繰り返していくことによって一見散漫にしか見えないものの中から何かが見えてくるのでしょう。その繰り返しでしか、大きな複雑な解に近づく方法はないように思えます。

 

そのためにこのような形で文章を書いていこうと私は思うのです。